高卒認定試験の試験範囲に関するお知らせ

とうとう文部科学省から、今年度の高等学校卒業程度認定試験(以下高卒認定試験)の日程等の予定が発表されました。おおよその日程については昨年度までと同様なので問題は少ないのですが、出題内容にかなり大きなポイントが発生しています。そこで日程等については明日こちらでまとめますので、今日は出題内容についてお知らせしておきたいと思います。

非常に重要な内容になるものなので、まずは簡単に結論からまとめておきます。

○今回の高卒認定試験は、受験する科目によって「出題範囲」となる教科書の年度が変わります!
① 数学及び理科科目・・・平成15年4月~平成24年3月までの学習指導要領の科目(平成25年4月に3年生になる生徒が使っていた教科書)
② ①以外の科目・・・平成15年4月~平成25年3月までの学習指導要領の科目(平成25年4月に2年生及び新1年生になる生徒が使っていた教科書)

というものになります。

つまり言い換えると、
 ① 数学及び理科科目については、「旧課程」の科目が出題される。
 ② それ以外の科目は「新課程」の科目(ただし実質は「旧課程」とほぼ同内容)が出題される。

ということです。

ではこれがどのようなことに影響するのか考えてみましょう。

4月から高校3年生になる、またはそれ以上の学年に相当する受験生の場合

これはあまり問題は生じません。一年生や二年生の時に使っていた教科書がそのまま試験対策として使えます。ただし手元に過去の教科書が無い場合には、入手困難な教科書も出てくるかも知れません。ここは是非注意しておいて下さいね。

4月から高校2年生になる受験生の場合

こちらは非常に厄介な問題が発生します。高校入学時に購入した教科書とは、「試験科目が異なります」。

ここで物理という科目を例にしましょう。来月から2年生に上がる生徒が持っている物理の教科書は「物理基礎」または「物理」という科目のはずです。ところが高卒認定試験での科目は「物理I」というものです。この「物理I」という科目は「物理基礎」・「物理」のいずれとも内容は一致しません。
(注 全く異なる内容という事でなく、扱っている範囲にズレがあるのです)

そこで「物理I」の対策をするためには、まず手元にある教材の中から「どの内容が出題されるのか」ということをまずは把握しないといけなくなるのです。

こういったことが、物理以外の科目でも発生することになるのです。またこれらの科目の問題が理科科目であることも、あまりいい事では無いのです。実は現実的に考えると、「数学I」という試験に関してはかなりの割合で「単位修得による免除」になるのです。またこれは他の科目である「国語」や「英語」なども同様と言えます。そうすると免除科目にならない(=高卒認定試験で受験する可能性が高い)科目とは、複数の科目から選択をしていく地歴・公民や理科になってくるのです。

4月から高校に入学する学年での受験生の場合

状況としては、上の新2年生と同じであると言えます。しかし状況的に「まだ高校の単位を修得していない」ことと「高校の勉強に慣れていない」という事が想定されますので、ある意味最も負担が大きい立場かも知れません。・・・とは言え、今までの高卒認定試験において「8科目」を受験する生徒と同じ条件なので、「特別に不利な状況である」わけではありません。

受験対策について

この試験範囲の問題について、どのように対策をするべきなのか。その具体例をいくつか紹介しておきます。

旧課程の参考書や問題集を書店で購入する

これが最も効率が良く、最も簡単にできる対策だと思います。4月から3年生に上がる生徒はまだ旧課程を受けているので、書店には旧課程の参考書が残っているはずです。そちらを購入すればきちんと試験範囲に合致した教材で勉強することが可能になります。書籍代という費用がかかりますが、これは”最低限必要なもの”だと言えると思います。

ただし実際に書店に足を運んでみると、参考書のコーナーはどんどん新課程のものに変わっていっています。そのためのんびりと構えずに、必要な教材は早めに準備するようにしましょうね。

旧課程の高校の教科書を入手する

もしもお近くに「教科書販売店」があるようでしたら、旧課程の教科書を扱っていないか問い合わせてみるのもいいかも知れません。教科書販売店や教科書の購入、問い合わせなどはこちらを参考にされてください。 → 一般社団法人 全国教科書供給協会
ただしかなり手間がかかってしまう上に、確実な方法とは言えないと感じるので「参考程度」にとどめておいて下さい。

新課程の教材から旧課程の対応箇所を選別する

最も手っ取り早い方法に見えて、最も効率が悪い方法です。学習指導要領を確認していくと、ちゃんと新課程と旧課程の違いを判断することができますが、正確な内容を掴むには勉強の内容にかなり精通していないといけません。だとすると・・・すでに内容を把握していることになり、本末転倒なんですよね。ただし「どうしても内容の違いを確認したい」という時のために、次のリンクを貼っておきます。 → 小学校・中学校・高等学校の教育内容(文部科学省HPより)

今日お知らせしたかったことは以上になります。後半はかなりいろんな事を書いてしまったような気がしますが、一番のポイントは「受験する科目と範囲を把握する」という事です。その際にちょうど「学習指導要領の移行」というものが挟まったため、このような複雑なことになってしまっているのです。

このような内容は、ある程度高卒認定試験や高校の学習指導要領に詳しくないと、どんな部分が問題なのか、またどういうトラブルが発生するのか・・・ということがすぐに分かりません。そこで出来る限り、このような形で情報を発信していきたいと思っているのです。

明日のブログに書く、今年度の日程も非常に重要な情報となります。そこでぜひ、これらの記事を高卒認定試験受験の役に立てていただければと思います。もし高卒認定試験の受験を考えている方が読まれているならば、これからの記事も見ていただけると嬉しいですね。

ということで今後ともどうぞ、よろしくお願いします。

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