脱偏差値偏向指導に向けて・・・

ここのところずっと、偏差値偏向指導についての記事を書いてきました。まだまだ全てを書ききったわけではありませんが、そろそろ一区切りを付けたいと思います。そこでまとめとして、「これだけはやってはいけない偏差値の考え方」を整理しようと思います。

偏差値だけで志望校を判断してはいけない

いろいろな”難易度ランキング”が受験業界には存在しています。これは確かに、合格に対する難易度を相対的に判断する材料としては、一定の効果があるものだと思います。しかしその偏差値が、大学の質を決めるものではありません。この学校偏差値というものは、「これくらいの学力偏差値があれば、合格の可能性が高い」ということを表しているに過ぎないのです。

ならば偏差値の低い学校では、質の悪い教育しか行なっていないのか。これは絶対に違います。それぞれの大学は、教育の質を高めるためにかなり努力をされています。その努力の大きさは、”難易度ランキング”などでは到底図れるものではありません。

そもそも偏差値の高い学校に進学をするのはなぜなのか。これを一度は真剣に考えてみて下さい。

私も偏差値の高い大学に進学をすることは、悪いことだとは思いません。それは「それだけ勉強をしないと入れない学校」だからです。大学の中身がどうなっているか・・・では無く、その大学に入るためにどれだけ勉強したのか、ということが大事なことなのです。それだけ努力ができないと、大学に入ってからも同様の努力はできないでしょうからね。

偏差値が足りているから合格すると思ってはいけない

いくら模擬試験の偏差値が、”難易度ランキング”での学校偏差値を超えていたとしても、必ず合格するとは言えません。それは実際の入試で模擬試験と同じ程度の成績を出さないといけないからです。本番で問題を解くことができなかったら、それまでいくらいい判定が出ていても、偏差値が足りていても合格にはならないのです。

ここで早い段階で、目標の大学の偏差値に到達したとしましょう。そうしたら自然に気が緩んでしまいますよね。この気の緩みが勉強にブレーキをかけ、合格の可能性をどんどん小さくしてしまうのです。それくらいなら偏差値がなかなか到達しない状態で、一生懸命勉強を続けているほうが何倍も合格の可能性は高まることでしょう。

もちろん、”偏差値が足りていないほうが合格しやすい”と言っているのではありません。目標に到達していないのに努力をしないのは論外です。

偏差値が本人の能力全てを表していると考えてはいけない

何度も繰り返しましたが、偏差値は”ある模擬試験における結果”でしかありません。そこで偏差値がその受験生の能力自体を表しているとは限らないのです。ほとんどの人が経験あると思いますが、試験によって「たまたまうまくいった」時もあれば「たまたま失敗した」ということもあります。そこである試験の結果がどのようなものであっても、「それだけの力しか持っていない」と判断するのは早計すぎるのです。

しかしこの”たまたま”という部分で合否が左右されてしまうのも考えもの。しっかりと学力を身に付けていって”たまたま”に合格を左右されないように勉強を進める事が、偏差値による判断よりも何倍も意味があるのです。

偏差値を”不変”と考えてはいけない

志望校の学校偏差値に、若干だけ学力偏差値が足らないということで「その志望校は諦めなさい」と指導するのは、避けるべきことだと思います。少しばかりの偏差値は、試験ごとの”誤差”によって変わります。またそもそものお話として、偏差値を上げることが”学習指導”のはずですからね。偏差値という結果だけで志望校を判断することは、指導を放棄していることと同じであり、また受験生のことを信じてあげていない現れでもあります。

これは不足している場合だけではありません。模擬試験で偏差値が到達していたとしても、勉強に真剣に向き合っていない受験生であれば”厳しい指導”が必要になります。これは合否の結果がどうなるかということもありますが、その結果に至るプロセスも生徒の成長にとっては重要なことだからです。

指導者は偏差値のことを知っておかなければいけない

私がここ何回か書いてきた偏差値に関することを、”他人事”のように考えていては問題だと思います。確かに私自身の力不足により「それはあなたの意見でしょ」と思わせてしまうことがあったかもしれません。けれども大きく間違ったことは書いていないはずです。また受験生にとって不利益になるようなことも書いていないつもりです。

私が書いてきたことについて、完全に同意をして欲しいわけではありません。書いてきた中から”生徒のためになること”だけを抜き出してもらうだけでいいのです。そうすることで偏差値についての見方も変わってくるでしょうし、それが生徒の役に立つことに繋がるはずですから。

・・・とは言えやはり、偏差値の意味やその役割などは、知っておいて欲しいものですけどね。

指導者は生徒のことを考えなければいけない

一番大切なことだと考えます。何度も書いてきたように「偏差値を見てはいけない」のでは無く、「偏差値だけで判断してはいけない」のです。それが意味することは、それぞれの受験生にとって最もいい道を一緒に考えてあげることであり、偏差値に頼った一方的な指導では無いのです。

だから学習指導においても、模擬試験の結果分析にしても、受験への動機付けにしても、どれも一生懸命にならないといけません。厳しい言い方ですが、この部分に一生懸命にならないのであれば、なぜ”進路を指導する仕事”をやっているのか甚だ疑問です。

以上です。

今までのブログの中でも、「一つひとつの記事の長さ」もトップクラスでしょうし、「連載した回数」も最高のものだと思います。私は生徒と触れ合い、何が生徒にとって最もいい選択なのかを、一緒になって考えることが好きでこの仕事をしています。だから偏差値による指導の姿を聞いていると、残念でたまらないのですね。

途中にも書きましたが、全ての先生が同じ考えになる必要はありません。しかしこの内容の中から少しでも共感してもらえるものがあれば、少しずつ”偏差値偏向指導の弊害”は薄れていくと思います。それが後の生徒のためになり、次の世代につながっていくのですね。

いろいろな方に共感してもらえるよう、私自身も一生懸命に頑張らないといけません。ぜひ生徒のため、のちの子供たちのためにも、指導の質を高めていきましょうね!

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