試作問題から考えてみる(物理)

引き続き、今度は理科系科目について考えてみたいと思います。そこでまず物理から。

今回は試作問題ということもあり、今から書く点は変更の可能性が非常に大きなものですが、1つの傾向になり得ることなのでまずは大きな出題方法に関するポイントを。

試作問題として作られている問題は、大きく分けて2問。それをA、Bと分けており、Aは運動量保存の法則について、Bはコンデンサのつなぎ変えについての出題です。ここでAが力学、Bが電磁気学の分野から出題されているので、今までの大問題2、3、4のような「大問題を複数のテーマに分けて出題」という傾向は変わらないと思います。また扱う範囲が広がることによって、1つの大問題で考えなければならない分野が広がってしまうことになるでしょうね。

具体的に言えば、今まで”力学分野”の出題を見ると、「力と運動」「力学的エネルギー保存の法則」「熱力学」と大きく分類することが出来ました。しかし今後は、力学の中に「運動量保存の法則」であったり「気体の分子運動論(気体の内部エネルギー)」なども含まれることになると思います。よって身に付けておかないといけない分野がかなり増えてしまうのですね。

とは言え、全体の平均点が今までと大きく変動しないようにすると思います。だとすると、1問1問はそれほど難易度が高くないと考えられます。すなわち高校の教科書レベルからの出題が増えると感じるのです。これは言い換えれば、応用問題が出題しづらいということ。最近のセンター試験によくある、「身近に応用されている例」などをテーマに扱うことは減少する傾向にあるように思うのです。

・・・さすがにここまで踏み込むと”断言”することは出来ませんけどね。

次に問題を見てみましょう。まずAの方は運動量保存の法則をテーマにした問題。特に平面上での運動を考えているので、生徒にとってはやや解きづらい問題かも知れません。しかしこのパターンの問題から比較すると、どのような問題を解くときにも必要になる基本的な解法を出題しています。この部分は以前から大学入試センターが言っていた「センター試験に特別な対策をしなくてもいいようにしたい(≒2次試験の対策をしていれば、自然とセンター試験の対策にもなる)」ということが反映されていると思います。

そこで2次試験(個別試験)を物理で受験する生徒にとっては、センター試験を意識するのではなく、ちゃんと2次試験の問題を解けるようにする勉強が、何よりの対策になると思います。物理はその科目の性質上、教科書レベルの内容を丁寧に運用していくことで応用問題に手が出せるようになります。この関係が、センター試験と個別試験の関係にも通じるのですね。

このような視点で見ると、Bの問題も非常に分かりやすいものです。コンデンサのつなぎ変えは物理の個別試験としては頻出。そこでその解法を習得していれば、試作問題の内容は簡単に解くことができます。しかし注意して欲しいのは、この問題の最初の問。これは単純に言えば「オームの法則を使うだけ」の問題なのですが、コンデンサの働きを理解しておかないと余計なことを考えてしまい、解答を誤ってしまいます。つまりセンター試験であっても、”公式の丸暗記”はある程度までしか効果が無いと感じるのですね。

ではこのような問題に対して、どのような対策を講じるべきなのか。普通はセンター試験の対策と言えば、ほとんどの先生が口を揃えて「高校の教科書を丁寧に勉強する」と答えています。もちろんそれを否定するつもりはありませんが、それ以上に効果があると感じるものがあるのです。

それが物理内容を解説する参考書での「例題」をこなしていくこと。ほとんどの物理の参考書では、理屈の説明だけでなく、例題を通じて問題の解法を説明しています。ほとんどの参考書ではこの「例題」の選定に力を入れています。汎用性が高く、他の問題に応用が利く解法を説明するために、多くの問題から厳選しているのですから。

高校の教科書や練習問題でも、もちろん対策はできます。しかし「数ある入試問題の中から、その方面のプロの人たちが選んだ問題」なので、この内容を進めていくことで効率はアップするでしょうね。無闇矢鱈に難しい問題に手を出すよりも、厳選された問題に集中して、余裕ができた時間を他の科目に充てたほうが結果としてはいいものになると感じます。

ということで、引き続きこの試作問題を見ていきたいと思います。

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