平成26年度第1回高卒認定試験本試験問題の公開

本日確認をしたら、お盆前には公開されていなかった「平成26年度第1回高卒認定試験本試験」の実施問題が公開されていました。うちの塾から受ける生徒はいないものの、前職との繋がりで非常に興味ある試験なので、さっそく目を通してみました。

まだ一部の科目については未公開となっていますが、少なくとも私が注目している「数学」と「科学と人間生活」、及び「理科系の基礎科目」の問題は確認することが出来ました。以下、私が注目していたポイントを少し。
※本試験問題は次のリンク先でご確認ください。 → 平成26年度(第1回)高等学校卒業程度認定試験問題 (文部科学省HPより)

1,数学について
数学では何と言っても、新課程に移行した問題が気になります。統計分野の問題は予想通りの出題ですが、新たに”命題と証明”についての出題が新しく感じますね。数学の知識が無いと非常に難しく感じる問題ですが、このような出題にごまかされず例年の傾向に合わせた対策を取っていれば、合格には問題ないように感じます。統計分野の問題で合計20点あることから、「この分野で点数を確実に取ること」+「2次方程式などの計算問題」+「2次関数の基礎問題」を押さえて合格を目指すことが、新しい対策のパターンかと思います。
結論として、新課程の問題になって非常に対策がしやすくなったように思いますね。

2,科学と人間生活について
意外な伏兵だったと思います。出題は理科科目の全般から為され、基礎的ではありますが万遍ない質問がされています。問題選択も「物理分野の2問のうち1問」「化学分野の2問のうち1問」etc・・・と言うもの。一部の科目に固定できないぶん、非常に対策は難しかったのでは無いかと思います。併せて「科学と人間生活」は”教材が少ない(入手が困難)”という側面も持っています。おそらく独自で対策をしていた人には、やや厳しい試験になったのでは無いかと思います。
今後の対策について。やはり最も確実な方法は「科学と人間生活の教科書を取り寄せる」ことでしょうね。ただし高校の検定教科書が、個人でどれほど入手出来るものなのか、また全国のどの地域でも入手出来るのかどうか、など障害が多いのも事実。そのため次点として「旧々教育課程での”(理科)IA”の教科書を参考にする」という方法を挙げておきたいと思います。しかしこれも「今から入手出来るのか」とか「物理から地学まで全てのIAの教科書を入手しないといけない」と、ハードルが高いのも事実です。
ちなみに「現教育課程の”(理科)基礎”の教科書を使う」という方法も無くはないですが・・・これは余分な内容が多すぎて、かなり効率が悪いように感じます。
なおこれに「”科学と人間生活”は実質、理科2科目分に相当する」という制度的な役割を付け加えると・・・この科目は合否を大きく左右することになるかも知れませんね。今後の対策の要注意ポイントになるかと思います。
また出題内容から見た対策としては、その内容がやや似ている”化学”と”生物”に力を入れ、”物理”と”地学”についてはどちらか一つ得意な方を選ぶ、という考え方になるのではないでしょうか。

3,理科の基礎科目について
予想通りの出題が為されていると思います。あまりに予想通りなので、この問題を教材として活用することも視野に入れることも検討に値すると思います。まだセンターの基礎科目の勉強がそれほど進んでいないのであれば、まずこの問題を確実に解くことが出来るのか、ということをチェックしてみるのですね。
しかし気をつけておかないといけないのは、難易度的には以前のI科目よりは易しめで、それ以前のA科目やIA科目よりは難しいということ。つまり過去のA科目などの参考書では、ほとんど対応が出来なくなっています。しかし前教育課程のI科目ではややオーバーワーク。このバランスが非常に難しいところでしょうね。
「科学と人間生活」の扱いのため、実質、理科は1科目での受験となることでしょう。そうすると”どの科目にするのか”という事が、最も大きな選択肢になるでしょうね。

内容に関しては以上にしたいと思います。さて私は、高卒認定試験の問題を「生徒に全く知識が無い状態から、何時間あれば合格させられるのか」という観点で見ることが多いのです。今回の問題を見ても、おおよそ「数学だったら○時間程度だろうなあ」というイメージが出来ています。この部分まで書いてもいいのですが、文字だけで伝えようとするとどうしてもあらぬ誤解が生まれそうなので、ブログでは伏せようと思います。
理科の基礎科目は対策をしやすそうですが、科学と人間生活は少し難しそうですね。もちろん、理科に対して最初から知識があれば話は別です。設問自体は非常に易しいものですからね。ただそれすらも厳しい場合には、その前提となる状態も加味して、非常に対策が難しいことになるだろうなあという印象なのですね。

高卒認定試験は大学受験と異なり、独自で対策をしているという割合が比較的多いと思います。世に”高卒認定予備校”や”高卒認定試験の講座”などはそれなりにありますが、その内容もピンきりだと思いますからね。私が書いたような内容を(過程や結論は異なったとしても)同様に考えているところがどれほどあるか。そうやって考えると、私からも情報を少しでも提供し続けたいと思います。ちゃんとしたプロの視点でのアドバイスは、貴重なものですからね。

ということで、また今後もいろいろと情報を発信していきます。ぜひ必要な方は参考にされて下さいね。

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4 Comments

  1. 高認受験者

    高校認定試験について調べていて、
    このサイトにたどり着きました。

    現在高校3年生です。
    2014/11に高校認定試験を受けたいと思っています。

    高校の先生の話によると、全ての単位が取れているので全科目免除とのことです。
    得意な1科目を受験して合格すれば良いとのことですが、
    理科が好きなので、
    「生物基礎」
    にしようと思っています。
    理科に関して変更があったようで、
    任意の1科目に
    「生物基礎」
    を選択してもいいのか不安になっています。

    何か問題がありますでしょうか?

    Reply
  2. 高認受験者

    うまく表現できていなくて、質問の意味が分からないかもですので、
    追記いたしました。

    任意の1科目が「国語」なら、何の心配もないのですが、
    理科は複数の科目があって、
    2科目または3科目で理科の合格になりますね。

    全科目免除で、
    任意の1科目を受けますが、
    「生物基礎」
    だけを受けて、私は高校認定試験
    (大学受験する資格)に合格できるのでしょうか?

    Reply
    1. nabe (Post author)

      高認受験者様へ。
      ご質問ありがとうございます。そしてお返事が遅くなりまして申し訳ありませんでした。

      さてご質問の件ですが、これは非常に分かりにくい点だと思います。
      そこで今日のブログ記事で説明したいと思いますので、どうかそちらをご覧いただければと思います。
      またとても分かりにくい点だと思いますので、まだ疑問が解消しないようでしたら
      お気軽にまたコメントください。
      それがきっと、他にも疑問を持たれている方の助けにもなると思いますからね。

      ということで、どうぞよろしくお願いいたします。

      Reply
      1. nabe (Post author)

        こちらのコメントへの追記です。

        もしもこちらのコメントをご覧になった方のために、こちらのコメントに対する回答をまとめた記事を、
        こちらから参照出来るようにしたいと思います。

        「高卒認定試験の質問を受けて」

        このリンク先が、上記コメントの「今日のブログ記事」というものです。ぜひ参考にされて下さい。

        一人でも多くの方に活用してもらえると、嬉しく思います。

        Reply

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