文理選択の重要性とは

以前ある保護者の方から、「高校3年生から文系になっても、大学は受験出来るんですか?」と質問を受けました。

この質問は文字の上では2通りの解釈が出来ます。
① そもそも理系から文系に変わる事で、大学受験をすることが出来なくなるのではないか。
② 高校3年生という受験目前の状況でそれほど大きな進路変更をして、受験勉強が間に合うのか。
この時はそれまでの話の流れから①の意味での質問でした。けれどもどちらの意味にしても、意外と誤解している人が多いのでは無いかと感じます。

大学受験における文系・理系の違いは、単純に”受験科目の違い”です。大学で学ぶ学問はそれなりに専門性が高いもの。そこでその方向性に合致した学力を有しているのかを見るために、理学系や工学系は数学や物理・化学などの学力を重視し、文学系や社会学系は国語や地歴公民などを重視する、という違いが生まれるのです。

このように特定の科目の学力を重視するのであれば、その科目に特化した対策をするべきだと感じますよね。それが高校における文系・理系の違いです。

もしも手元に、一つの高校の文系の時間割と理系の時間割があるのであれば、科目ごとの時間数を確認してみてください。きっと同じ科目でも、時間数に違いがあるはずです。また地歴公民や理科については受験科目数が文理で異なるため、授業設定自体も違いが出てくるものがあることでしょう。このように高校での授業カリキュラムに文理選択が影響するのですね。

しかしこれは、基本的に大学受験には影響しません。例えば高校で文系だったとしても、別に理系の大学を受験してもいいのです。もちろん最初から理系を選択していた方が有利なのは間違いないですが、それと制度上”受けられるかどうか”というものは別問題なのです。

また②に関しても触れておきたい。

恐らく多くの高校で、「3年生からの進路変更は大学受験に間に合わなくなる」と言われていると思います。確かに非常に不利になることは間違いないことだと私も思いますし、基本的には進路変更は無い方がいいに決まっています。けれどももし進路変更をするのであれば、このタイミングで変えないと本当にどうにもならなくなってしまうのです。そちらのほうが格段に問題が大きい。

そもそも高校の文理選択はどのタイミングで行われているのか。・・・うちの近隣の生徒の話を聞くと、高1の今くらいの時期に「来年度の進路希望の調査を締め切ります」と言われているようです。それに対して生徒としては、判断材料に乏しいまま、そして文理選択がどのようなことに影響するのか分からないまま、ただただ締め切りに追われて提出しているようです。

これで後になってから、「もう進路変更は間に合わない」なんて言われても、生徒も困ってしまうでしょうね。

文理選択も確かに重要なことですが、それよりももっと大切なのは、生徒一人ひとりがそれぞれの希望の道に進んでいけるようにすることだと思います。だからきちんとした情報提供が必要でしょうし、生徒もそれを求めていかないといけません。

最近つくづく”嘆かわしい”と思うのが、高校に通っている生徒が情報に対して受け身になっているので、このような判断をよく分からないままやってしまっていることです。分からないのは仕方ないのですが、それをそのままにして、自分にとっての大きな選択を曖昧にしてはいけません。だから常に、今の高1生には「進路で分からない事は私に聞きなさい」と言っているのです。

最後に念のため。文中に何度も書いていますが、私は「文理選択は全く意味が無い」とか「進路変更はいつやっても問題無い」などとは思っていませんからね。最初から真剣に考え、きちんと自分で納得するように準備し、後悔の無い進路選択をして欲しいのです。そしてそこまでする理由が、その後での進路変更は確実に”不利”になるからなのです。

ただし変えねばならない事も出てくるかもしれません。その時にはその変更の意味をしっかりと考え、これまた後悔の無い決定をして欲しいと思います。

文理選択は重要なものです。しかしその意味を誤解しないようにしておきましょうね。

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