単位時間あたり・・・

高校物理に出てくる言葉の定義を見てみると、”単位時間あたりの変化量”となっているものが非常に多いものです。これは一度理解してしまえば”時間による微分”に関係するものなので、ごく当たり前のことだと感じるようになります。しかし微積までやらなくても、この”単位時間あたり”という感覚は掴んでおきましょう。

今回の期末試験に向けて、高1生から物理基礎の質問を受けると、最も多く出てきたのが「公式が多くて混乱してしまう」というもの。範囲としては「等加速度直線運動~鉛直投げ上げ運動」となっているので、要は等加速度直線運動や落下運動の式を全て覚えようとしていたのですね。

このような覚え方をしていると、物理の難易度が爆発的に上がってしまいます。物理の公式というものは数学の公式に比べて、非常にシンプルな形をしていることが多いのです。そこで丸暗記をしてしまうと、他のいろいろな公式と区別がつかなくなってしまい、頭の中に定着させることが難しくなってしまうのですね。

物理の理解は公式の理解ではなく、物理現象の理解です。その物理現象を記述するためには、言葉や物理量の定義は必要不可欠なのです。だとしたら、実際の現象に基づいた定義を理解し、それがどのような関係を作っているのかを知っていけばいい。その方が知識として身に付けやすいですし、何より物理の勉強を楽しくやることが出来ます。

生徒たちに説明する時最初に聞くのが「”加速度”ってどんな意味?」・・・この定義を即答できる生徒は今まで一人もいませんでした。それが今の物理の勉強の現状でしょうし、こういう現状が物理嫌いを増やしていっているような気がします。

”単位時間あたり”という表現は力学分野しか使わない・・・なんて事はありません。波動分野でも電気・磁気分野でも、物理全般で考えるべきものです。そこで物理現象に目を向けるべく、このような言葉とその意味を大切にしてもらいたいものですね。

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