「解き方」の続き

昨日の「解き方」について、少し補足することを。

全国の先生方と意見交換をしていると、どうやら最近は小学生の頃から”ワードマッチング”で立式させることが多いのだとか。つまり「問題文に”○○”という表記があるから、式はこのように立てるべきだ」という、”言葉を頼りに”計算式を立てさせるのです。

こうすれば確かに、授業を受けた生徒の多くは、先生が求めている立式をすることが出来るようになるでしょう。いやこれは、使用している教材の模範解答と一致するようになる、と言えるかもしれない。これ自体はいいことに感じられるのではと思います。

ところがこのような勉強が染み付いてしまうと、いざ該当するワードが見つからなくなるだけで、その後はどのように考えていいのか分からなくなってしまうのです。言い換えると、言葉を”探して”いるだけなので算数(数学)的に”考えて”いるのではない。だから中学校の文章題や図形、高校の確率などで躓く生徒が大量に生まれてしまうのです。

どうでしょう、昨日の投稿に書いた「いつPを使って、いつCを使うのか分からない」と重なりませんか。高校の確率の問題では、「これは順列だ」とか「組合せで計算しなさい」なんて書いていません。だから生徒は迷い、それをどうやって”見分ける”のかを知りたがっている。・・・けれども数学的に考えると、どうやって計算するのかは自然と分かってくるものであり、それを分かるようにすることがこの単元の目標のはずなのです。

こういう観点から考えると、あちこちでよく見る「くもわ図」や「みはじ図」も同様です。扱っている対象を考えさせることよりも、フィーリングだけで立式することを優先する。だから、どのようなことを教わったのかが分からないまま答えだけ出せるようになり、そして試験が終わるとあっという間に忘れてしまうことになるのです。

実際に今の中学生や高校生は、圧倒的に「比や割合に弱い」。しかし弱いから「くもわ図」に頼るのではダメなのです。「くもわ図」に頼らない強さを身に付けないといけないのです。

だから私はそういう指導に反対し、私なりのやり方で塾で指導をしているのです。

なお冒頭の、ワードマッチングで立式させることについては、少し検索をするだけでこのような指導案が大量にヒットします。個々を攻撃するつもりは無いのでここでは取り上げませんが、その数の多さに問題の深刻さを痛感します。

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