相手が違う

今日はこの記事について。 → なぜ、今の子供には塾が必要なのか? 学校教育の現場に異変あり

最初に断っておきますが、この記事で取材されている小宮さんという方に異議を唱えたいわけではありません。この方がやっている無料塾によりいろいろな生徒が救われているでしょうから、それ自体は貴重な活動をされていると感じます。

けれども、そう思ってはいても、この記事に書かれている内容については大きな違和感を感じてしまうのです。そのポイントは、”このような先生もいる”ということで紹介されている内容です。

なかには「塾前提」で授業を組み立てている学校もあって、「こっから先は塾でやるから授業で教えなくてもいいよね」とか「これ塾でやっているよね(だから教えなくてもいいよね)」などと平気で言う先生もいるんです。

このような先生って、本当にいるんですか?
そして本当にいるのであれば、貧困層云々や塾の必要性云々ではなく、こういう先生を出来るだけ減らす活動をすべきなのでは無いでしょうか。

私の大学時代の同級生に、とても熱心に教育に打ち込んでいる人がいます。そしてその傍ら、全国の先生の待遇が改善されるように、全力で行動しているのです。そういう姿を見ている私としては、塾前提の先生を”認める”こと(≒それによって塾の必要性を訴えること)は出来ません。

それに、学校の授業が塾前提なのであれば、その塾の費用は学校が出すべきでしょう。そもそも塾というものは、学校の勉強に対してプラスアルファを必要としているから、その費用を対価として払っていたはずです。プラスアルファの部分ではなく本筋のものであるならば、それを費用面で受けられなくなる生徒が出てくるのはおかしい話なのです。

だから「無料塾が必要」ではないのです。だから「(あるのであれば)学校や先生の歪な考え方を変える」べきなのです。
この論点の違いが、私の感じる違和感・・・いや、正直に言ってこの記事から感じる嫌悪感の核心です。

この視点から考えると、そういう先生が生まれる理由にも違和感が出てきます。この記事においては「モンスターペアレンツの存在」「書類の多さ」「部活動の顧問」「問題行動を起こす子の面談」などが挙げられています。それによって、『先生が忙しすぎる』というものが理由の結論となっているのです。

確かに現場の先生の声を聞いていると、私たちが想像しているよりも相当忙しい事は分かります。しかし忙しいからといって、平気で「こっから先は塾でやるから・・・」と言うことになるのですか。教えるべき内容を放棄するのですか。・・・私はそれは違うと思います。

冒頭にも書きましたが、私は小宮さんの活動を貶めたいわけではありません。そうではなく、改善の本丸は学校や先生にあると言いたいのです。
そして先生方に無理強いをしたいのではありません。そうではなく、先生たちが本来の指導に打ち込めるような環境を作っていくべきだと考えているのです。

もしも学校が、とてつもなく素晴らしい授業をするようになったら、塾をやっている私も廃業してしまうかもしれません。しかしもしも本当にそのような授業が浸透してくれるのであれば、それは仕方ないことでしょう。子供たちや生徒のことを考えると、「私たちが必要なくなる」という状況が一番幸せかもしれませんからね。

・・・まあ、今の生徒たちの受けている授業を聞いていると、そういう状況は当分起こらないと思いますが。。。

最後に。
しつこいくらいに繰り返しますが、私の違和感は小宮さんに対してではありません。この記事の主張に対してです。

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