効果は低いんじゃないですか?

先日の夏期講習の一コマ。

『xメートルの道のりを、分速60メートルで歩いた時にかかった時間をxで表すと?』
「・・・(分からない)」
『じゃあまず、数字を小さく”分速20メートル”にしよう。分速20メートルで3分間歩いたら、道のりはどうなる?』
「60メートルです」※即答
『そう。じゃそれが5分では?30分では?(それぞれ答えさせて)・・・ではこれを逆にしてみよう。120メートルの道のりを歩くには、何分かかることになる?』
「6分です」
『そう。じゃ速さを毎分60メートルにしよう。これで180メートル歩くには?300メートル歩くには?(それぞれ答えさせて)・・・ではxメートルでは?』
「x/60分・・・です」

実際にはこのやり取りの途中で、「速さとは単位時間あたりの移動距離である」とか「なぜ移動距離を速さで割る、という発想になるのか」などの解説もしています。けれども基本的に、こういう流れで説明をしていきました。

分かってもらえるでしょうか。道のりや速さなどは「生徒が即答出来るもの」も多いのです。なのに公式や”みはじ図”などで、理解出来るものもそうでないものも、全部平坦に均してしまう・・・こうしてしまうので、生徒は一つ一つを暗記するだけで、それぞれの理解が有機的に繋がっていかないのです。

人間は誰しも、自分が分かること、納得出来ることを理解しようとするものです。ならば生徒が自分の力で答えられるものは、教育上とても価値があるもののはずなのです。それはものを教える人なら全員分かっているはずなのに、どうして最近は「まずは公式を暗記することから・・・」という指導が横行しているのでしょう。

ちなみにうちに来ている高校生も、小学校の頃は”みはじ図(こちらの地域でははじき図)”で習ったとのこと。その場では問題が解けるようになったかもしれませんが、今だにそういう高校生は速さの問題を「厄介な問題・難しい問題」として認識をしています。・・・ならばそういう指導は、効果が低いと言えないでしょうか。

やはり私は、きちんと定義に基づいた説明を行い、理解を促していきたいと思います。

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1 Comment

  1. LARGO

    こんばんは。ラルゴです。
    この夏,お盆の帰省で高速道路を体験する子どもたちが多いと思います。
    ○○サービスエリアまで10km,△△インターまで20kmというときに,0.6をかければ,あと何分で着くってことを,思いついてほしいですね。
    ま,時速100kmで走ることができればですが。
    若っかい皆さん,たまにはスマホから目を離して,道路標識や空の入道雲や,うつり変わる遠くの風景に目を向けてみてほしいな。

    Reply

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