大学入試と英語の民間試験のこと

つい先程、次のような報道がありました。

<東大>合否判定に使わず 新テストの英語民間試験

要は、センター試験に変わり2020年度から始まる「新テスト」において、改革の目玉の1つであった「英語の民間資格試験の活用」について、東大がNOを突きつけたわけです。

・・・と、これだけ見ていてもあまり何のことか伝わりにくいでしょうね。このことをきちんと考えるには、新テストにおける民間試験の扱いについて知らないといけません。

現在、英語に関する民間試験が何種類あるかご存知ですか?・・・と書いておいて何なのですが、私も正確な数字は分かりません。例えば、英語が専門では無い方でも「英検」や「TOEFL」「TOEIC」などの有名なものは聞いたことがあるでしょうし、4技能が注目を浴びるようになってきたら「TEAP」なども目にするようになりました。けれども「V検」のようなより細部への検定などを含めると、いくつ検定があるのか私も把握していません。
(と、これを書きながら「V検」を検索してみたら、なんと2017年度で終了したとのこと!・・・びっくりしました)

ではその民間試験の中で「大学入試として活用できる」ものはどれなのかというと、これが現時点では決まっていません。

入試の英語民間試験 「10カ所以上で実施」など要件 ← 2017年11月8日 日本経済新聞
新共通テスト、英語民間24試験が応募=英検やTOEICなど-大学入試 ← 2017年12月26日 時事ドットコム

上のリンクで分かる通り、大学入試で活用出来る試験として認定されるための条件があり、その条件を満たして申請をしている検定が24試験あるとのことなのです。この中からどれだけ認定されるのか、ということが今月内に文部科学省から発表されるのですね。

さてこれらの試験に対して、いくつか疑問が生まれてきます。

○(地理的などの条件によって)この民間試験を受けられない生徒はどうなるのか。
○この試験の対策は誰がやるのか(もしも学校であれば、公教育が民間の資格試験の対策をやることになるが、それでいいのか)。
○受験費用の負担。※この民間試験の受験料は、基本的に自己負担です
○いろいろな試験に対して「統一かつ公平な”点数化”」が可能なのか。

つまり、大学受験における受験の公平性が著しく毀損される恐れがあるのです。

そこでだんだんと、大学入試における民間試験のウェイトが下げられてきました。

認定の全民間試験を対象 新テスト英語、国大協指針案

このリンクにも触れられていますが、実は先月に1つの動きがあったのです。それが「民間試験を点数化した場合、それは英語の配点に対して”10%弱程度”にする」というものです。これは決定事項では全く無いのですが、これを一案として国大協が大学側に意見を求めた、ということなので「民間試験をどれくらいの割合で考えているのか」というものの目安になるはずです。

そして併せて書かれているように、現時点では
○民間試験で一定水準の成績があれば「二次試験を受けてもよい」(出願資格)
○(センター試験から切り替わる)マーク式試験に成績を加点する
の二案で、活用の指針をさらに検討していくようなのです。

こういう流れの中で、冒頭の東大なのです。・・・少しは伝わったでしょうか(汗)

※私は英語教育が専門というわけではないので、もしかしたら間違ったことを書いているかもしれません。また表現的におかしなこともあるかもしれませんので、お気づきの点があればご指摘いただけると助かります。

※また「敢えて書いていない」話もあります。このことについては・・・お察しください(笑)

恐らくこういう内容は、この業界にいない方々にはなかなか伝わっていないのでは無いでしょうか。テレビにしても新聞にしても、その問題点まできちんと扱っているかというと、そうでは無いでしょうからね。自分から進んで多くの情報に触れてみないと、こういうことは分かってこないのです。

けれどももう、この改革による変化がもう目の前に迫ってきているのです。「知らなかった」では済まない現実がすぐそこにあるのです。

今回の東大の判断は、他の大学にも少なからず影響を与えることになるでしょう。そして多くの大学に影響が出てきたら、さらに改革の方針がまた変わってくるでしょう。だから今のうちから、こういう情報をしっかりと目にしておかないといけないのです。

皆さんもぜひ、こういう議論に参加をしてみてください。そしてそのために、教育に関する情報に数多く触れて下さい。そういう人が増えれば増えるほど、教育の質は良くなってくるでしょうからね。いい教育を子供たちに受けてもらい、それをまた次世代に伝えていってほしいですから。

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