一体何を取材して、こういうことを書いているのか

最近マスコミを揶揄するある表現が定着してしまった感がありますが、私はそういう言葉は苦手なので使いません。しかし実際にマスコミの劣化は激しく、もっと言えば、現状を正しく表現しない記事や報道は害悪であると感じます。

「一般入試」は古い? 大学AO入試で”大逆転”を目指す方法

この記事を見て唖然としました。一体何年前の感覚で記事を書いているのでしょう。

私がこのブログで何度も取り上げたように、すでに先生や生徒・保護者の中で推薦やAO入試は浸透しており、むしろ「一般入試は推薦がもらえなかった受験生が受けるもの」というレッテルが貼られていることすらあるのです。だからこの記事の認識はあまりに古すぎるのです。さらにこの記事では、現在の大学入試に関するデータや大学入試に対する多方面からの取材なども見られず、「ちょっと大学受験に詳しい人が書いたブログ記事」よりも質が低いと言わざるを得ません。

こういう記事が広く世に出ると、どうしても少なからず「今はそういうふうになっているのか」と思ってしまう人が出てきます。そうすることで認識が現状から大きく乖離してしまうだけでなく、受験対策や受験勉強への印象が大きく歪められてしまう危険が出てくるのです。だから私は害悪とまで言うのですね。

現状は、こんな記事に書かれていることよりももっと深刻です。私立大学は定員に対する学生数の是正のために大きく合格者数を減らし、それでも定員を確実に確保したいため推薦やAO入試により力を入れているのです。そのため、以前は「一般入試への救済」の意味が少なからずあったそういう試験の競争が激化し、「推薦はもらったもののなかなか合格出来ない」ということが起き始めているのです。

そういう子たちは、推薦やAO入試の結果が出る秋~冬になるまで、本格的な受験勉強というものをやっていないことが多いのです。ならばそこから急いで対策をしても、一般入試で挽回できるチャンスはかなり少なくなってしまうと言えるでしょうね。

一方、最初から一般入試を受験すると決め勉強をし続けてきた受験生も、合格者減という影響を受けてしまいます。有名私立大学ではここ2~3年で、数千人単位で合格者を減らしている(これは”全大学の合計”では無く”一校あたり”なのです)ので、どうしても競争が激化してしまいます。そのため志望校のレベルを下げざるを得ないので、この影響はほとんどのレベル帯の入試に影響が出てきているのです。

私立大学でこのようなことが起きているので、国公立大学(特に中堅私大と天秤に掛けられやすい地方大学など)にも影響が出てくるのは容易に予想出来るでしょう。

これに追い打ちをかけるのが、2020年度から始まる大学入試改革です。その改革の内容がどういうものであれ、これまで蓄積してきた入試ノウハウが通用する既存の入試に頼る指導者や受験生は多く、この境目にあたる年度の受験生(現高2生)は「浪人出来ない」状況であると言えます。そのため確実に合格出来る大学を選ぶようになるので、入試のキツさは全レベル帯に広がるのは確実でしょう。

だからどうするべきか・・・推薦やAO入試を狙うのであれば”他の受験生に負けない材料”を作る必要があります。誰が見ても優れていると感じられるような、そういう材料が無いと激化している入試は太刀打ち出来ません。当然「三年間部活を一生懸命やっていました」程度では全く役立たないのです。このような材料を作るのが困難であるならば、今のうちから腹をくくって勉強しておくべきです。いくら激化しているとは言え、それを超える勉強をしておけば合格には近づきますからね。

分かっていただけるでしょうか?
時代遅れの記事を真に受けてしまっていては、こういう意識を持つことが出来ず、行動が遅れてしまうのです。その遅れは今の入試の環境の中では”致命傷”とも言えます。後になってから「こうしていればよかった」と言っても、どうしようも無いのですね。

この投稿をご覧になった皆さんは、ぜひとも”現状をきちんと捉えた情報”に基いて、考えて行動して下さいね。

当ブログは、 にほんブログ村受験塾・進学塾豊前情報のランキング、
BLOG RANKING高校受験大学受験塾教育のブログランキングに参加しています。
クリックして応援して頂けると励みになります。もしよろしかったらお願いします。

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Optionally add an image (JPEG only)