娘のピアノの発表会と私

今日は長女のピアノの発表会がありました。夏の終わりに今回の演奏曲が決まり、娘本人よりも私の方が「ずいぶんと難しそうな曲なのに、これを本当にやるの?」と感じたのですが、娘はそれを今日までずっと練習してきました。

今日から二日前、いつものように夕方の授業を終え夕食を取るために自宅に帰ると、娘が自分の部屋でピアノの練習をしていました。その演奏は・・・いつもの練習の時に比べると音が頼りなく、あちこちで躓いているような状態だったのです。だから私の方がとても心配になってしまいました。

けれども・・・きっと私なんかよりも、本人の方が心配しているはず。
ただ聞いているだけの私が不安な気持ちを漏らしてしまったら、きっと本人もより不安になってしまうはず。
だから何も言わないほうがいい、そう自分に言い聞かせました。

いやでも・・・不安な気持ちを少しでも軽くしてあげることができないか。
自分一人で頑張っているのではなく、家族や先生も見守ってくれていることを実感出来れば、それが僅かながらの力になるのではないか。
だから何か言ってあげられることはないだろうか、そう自分に問いかけました。

夕食の準備が整い同じ食卓を囲んだとき、私なりに精一杯頑張って、次のようなことを言いました。

「お父さんは演奏会などは経験したことがない。だからもしかしたら間違ったことを言っているかも知れない。けれども聞いて欲しい。演奏会はきっと『間違えないように弾く』ことが目的じゃないと思うんだ。たぶん『聞いてくれる人たちに自分の演奏を聞いてもらう』ことが目的なんだと思う。これだけ毎日練習してきたんだから、その結果を聞かせてあげてごらん。きっとそのあとですごいって言ってもらえるからね。」

今日の演奏では、娘はとても緊張しているようでした。けれども私にはその緊張が、演奏への集中につながっていたと感じました。

演奏は見事でした。
細かいミスはあったものの、最後まで立派に弾くことができました。

嬉しかった。自分のことのように嬉しかった。
そしてさらに嬉しかったのが、演奏が終わった時にお客さんの方から「すごい」「上手だったね」と声が漏れていたことです。
・・・きっと撮影した動画に、その声が入っていると思います(笑)

これまでずっと練習してきたこと。一ヶ月前には、家での練習ではできることがレッスンでは全然できなくて、先生の前で泣き出してしまったこと。二日前に娘に話したこと。・・・これらのことがたくさん頭をよぎって、つい目頭が熱くなってしまいました。

帰宅する車中でお客さんからの声のことを伝えると、娘は本当に喜んでいました。そして「今日の演奏はどうだった?」と聞くと真っ先に「楽しかった!」という返答が。改めて、本当に今回の経験は貴重なものだったなあと感じてしまいまいしたね。

追伸 しのぶ先生へ
今日は本当にお疲れ様でした。先生の演奏も、心から楽しませてもらいました。
そして今日の演奏会に向け、ずっと指導をしていただいてありがとうございました。
今回の経験は娘だけでなく、親としての私にもとても貴重なものになったと思います。
先生のおかげで、娘は「ピアノを弾くのが楽しい」と感じてくれています。親として、それが一番感謝していることですね。
これからも、演奏だけでなくその楽しさもご指導いただけることを、娘も私も楽しみにしています。

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