先ほど中2生に、理科のオームの法則を教えました。
私の授業においては、
1,電流(A)と電圧(V)との関係を、まず感覚的に掴んでもらう。
2,教材にある実験結果を使って、その感覚的な把握がちゃんとデータに現れることを確認する。
3,電流の流れやすさ・流れにくさから、電気抵抗の概念を導入する。
4,先ほどの結果から比例関係を確認し、それが”オームの法則”であることを認識してもらい関係式を作る。
5,電気抵抗と比例定数とを結びつける。
6,関係式の変形を確認する。
7,先ほど使ったデータを元にいくつかの数値を計算し、再度、最初に掴んでもらった関係と計算結果を照らし合わせる。
という流れで指導しています。
中学生を対象とする授業なので、多少の厳密性は犠牲にしています。けれども中学生のレベルから考えて、ここまで理屈を把握できていれば十分なのではないかと感じます。
この単元を自分で勉強しようとすると、電圧・電流・電気抵抗などの概念を考えることなく関係式の暗記のみに力を入れるようなことになりがちです。しかしそれでは、本当に「オームの法則の関係式に代入するだけ」の問題しか手が出せなくなってしまう・・・入試において勝敗が決まるレベルの問題には、太刀打ちできないのです。
なのでよかったら、勉強の方向性の一つとして参考にしてください。きちんと各段階をこなしていけば、きっと十分な理解につながってきますよ!
(なお項目がとても多く見えますが、全体の流れがスムーズになるように説明を組み立てているので、全部を20分くらいにまとめています)