平成27年度からのセンター試験について(数学)

一昨日の記事に続き、今回は新課程に準拠する平成27年度以降のセンター試験に関する内容を。
また今回は、自分の専門の科目である・・・ということもあるので、数学についての解説を。

平成27年度センター試験数学の実施科目は

これは現行課程と殆ど変化はありません。
先日の理科と異なり、特に「基礎科目」や「応用科目」が分かれているということもありません。
※ただし、工業数理や情報関係基礎などの科目は、まだ私も情報を掴んでいません。

「数学I」と「数学I・A」が実施される。・・・これから一科目を選択
「数学II」と「数学II・B」が実施される。・・・これから一科目を選択

このように基本的な受験パターンは、現行と全く違いはありません。

それぞれの解答方法が変更

現行では、「数学I」および「数学I・A」は全問必須という形式でした。
「数学I」では大問題が全部で4問。また「数学I・A」は3問は数学Iからの出題で、
1問が数学Aからの出題でした。
こうやって見ると数学Aからの出題がかなり少なく感じるかもしれませんが、実際は数学Iの問題を
解くときにも使用する補助的な内容が多いため、全範囲が出題されていると言ってもいいでしょう。

これが次のように変わります。

「数学I」・・・数学I全範囲から出題され、全問必須解答
「数学I・A」・・・数学Iの全範囲、及び数学Aの全範囲から出題。ただし数学Aについては、3分野から2分野を選択して解答

つまり今までの形式から見て、「数学I」は大問題4問で構成され全問を必須解答。
「数学I・A」は「数学I」の3問に加え、数学Aの範囲から大問題を3問出題され、
そのうち2問を選択する形式となる可能性が高いと言えます。

次に現行では「数学II」に関しては大問題4問を全問必須、「数学II・B」に関しては
大問題4問中2問を選択して解答、という形式でした。
そのため受験を意識した高校では、数学Bも4分野を全て学習するのではなく、
センター試験(及びその後の2次試験)で必要になる2分野を学習する、というものが一般的でした。
数学Bは数学Aと違い、各単元の内容が大きく異なるため、試験を重視したカリキュラムが組まれていたのですね。

これが次のように変わります。

「数学II」・・・数学IIの全範囲から出題され、全問必須解答
「数学II・B」・・・数学IIの全範囲、及び数学Bの全範囲から出題。ただし数学Bについては、3分野から2分野を選択して解答

つまり「数学II・B」に関しては、現行の試験形式と殆ど変わりはありません。
数学Bの選択に関しても、おそらく大半の高校では、数列・ベクトルが重視されるはずなので、
学習すべき分野も変化は少ないと言えます。
しかし現行で含まれていた「算法とコンピュータ」が選択すら出来ないのは、
文系の一部の人にとって痛い変更かもしれませんね。

特に注意すべき変更点

以前から、数学Aの範囲に整数に特化した分野が含まれていることに関する懸念を書いてきました。
しかし上記の変更点と、新課程での分野を対比していくと非常に厄介な問題が生じてくるのです。

数学I・Aの範囲について

前述の通り、数学Aに整数分野が含まれていることも大変な変更点です。
しかしそれ以上に厄介かもしれないのが、数学Iの範囲での”データの分析”というもの。
この単元では、問題で与えられた統計を元に、平均や分散、標準偏差などを求める内容です。

・・・これだけで、数学を教えている人にはゾッとする人がいるかもしれませんね。

今まで標準偏差などは、数学Bにて扱われなかった分野であったため、全く目にしたことが無いという
受験生も少なくないと思います。
また扱ったとしても、確率分布や期待値などと関連を持たないため、(計算上は簡単ですが)データの
繋がりをイメージできないと、内容を理解することは難しいと思います。
その上で、限られたセンター試験の時間内で、あの複雑な計算をするのですから。

これが”必須解答問題”に含まれているのです。

数学Iでさえこれだけ新しい範囲が入ってきてしまうので、これと数学Aの変更点と重なったら・・・
大変なことになりそうですね。

数学II・Bの範囲について

数学I・Aと比較して、数学II・Bの変更点はかなり少ないと言えるかもしれません。
注意すべきことは、今まであまり活用されていなかった統計分野やコンピュータ分野を使えないことです。

これからやっておかないといけないことは・・・

とにかく文系・理系を問わず、新しく含まれる分野が非常に厳しい内容になることは必至です。
特に「数学I」の統計分野は、現行課程の参考書の中ではフォローが厳しい内容もあるので、
学校の教科書や問題集を頼りにするしかありません。
分散や標準偏差の計算だけでなく、散布図や相関係数などを今から丁寧にやっておくべきです。

また、以上の内容は私の予想も含まれています。
そこで今後も、新しい情報を速やかに集め、ちゃんと試験に即した対策を取らなければいけません。
そのために、学校の先生やインターネットなど、自分なりの情報源をしっかりと確保しておきましょう。

最後に理系の人に対して。今回のテーマから外れますが、大学の個別試験に関しては更に気をつけないといけません。
センターでは未履修の可能性を踏まえて選択制にしてあるものの、個別試験では全範囲から出題されることも
十分に考えられることですから。

ということで、一昨日に引き続き、新課程でのセンター試験についてのお話を書きました。
数学と理科は、変更点の関係で早く発表されていたのですが、その他の科目についても
昨日の5月17日に、大学入試センターから発表がされています。
こういうことをどんどんと収集し、それぞれの入試の対策に利用していきましょうね。

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